No.1748/0524/池尻スタジオ

2012/05/25 02:24

僕が上京したのは、19歳

その時、一番最初に入り
音を出したスタジオが

池尻スタジオ

その後も
池尻スタジオをメインに
今日までずっと、音楽をしてきました

そこに専用倉庫もあることから
リハーサル以外にも足を運ぶ事も多く
またツアーなどの集合場所になることもあったりして

本当に、沢山の想い出のある場所



そんな池尻スタジオが
昨日、閉鎖しました



オーナーのおっちゃん
(あえて、こう呼びます)は
本当に音楽が好きな人でね

以前にも、Diaryに書きましたが
色々な機材を地道に買い揃え
新しいのが入ったら
『拓磨くん、これ使ってみる？』
なんて良いながら箱から出してきてくれたり

僕が色々なマイクを試しているような時は
普段はしまってあるような物を出してきてくれたり


大きくて綺麗で
最新設備の整った豪華なスタジオ
なんてわけでは決してなく

素朴で、建物にも歴史を感じる作りで
ブースの天井は、玉子の紙パックで吸音


限りある中で
より良い環境を作ろうと
おっちゃんは、いつも頑張ってくれていました


そんなおっちゃんがやっている場所だから
余計に気持ちも宿り
大好きなスタジオであり
大好きな場所でした



とは言っても
19歳の頃から、そういった感覚でいれたわけもなく…

そんな一つ一つに気付けたのは
きっと、ここ数年
僕がソロをやり始めてからのこと

上手く言えないけど
この約07年の日々を思い返した時
いつも、どの想い出の中にも必ず
池尻スタジオとおっちゃんが居てくれる


本当に
温かく、優しく、心強く

大切な想い出


だから
本当に、本当に淋しい


淋しいと感じるということは
それだけ大切であったということ

その大切なモノの為にも
また新しい、より大きな喜びを生み出せば良いと
そんな風に考える人もいるかもしれませんが

そうではなくてね

それはそれとして
淋しさも含む、それら全てを
この先、ずっと、大切にしていきたいと

僕はそんな風に考えます





おっちゃんとは
また近い未来に
頑張ってスタジオを持ってもらい

そこで再会し
そこから更に、深く長いお付き合いをすることを
約束してきました


その近い未来に
また笑顔で再会できるように
僕もまた頑張っていかないとですね




池尻スタジオ

西澤さん

本当に、お疲れさまでした

本当に、ありがとうございました


AM02:14